なんで股関節痛が起きるの?
股関節は球関節といっていろいろな方向に動く関節です。色々な方向にしっかりと動くことで良いコンディションを保ち、動くことに不自由のない状態に保たれます。
股関節に痛みを抱えているほとんどの方には動きの制限がみられます。
股関節は屈曲、伸展、外転、内転、外旋、内旋の6つの動きがあります。
この6つの動きが目的に合わせて複雑に絡み合って動いております。
例えば、内ひねりはできるのに外には開かない。外には開くのに内にはひねることができない。

股関節に動きの制限があると筋肉の使い方に偏りが生じてしまいます。
過剰に使われる筋肉は慢性疲労状態になり、使われなくなった筋肉は弱っていき、さらに使いにくい状態になってしまいます。
なぜ動きに制限がでるの?
2つの理由が考えられます
- 生活習慣
- 骨格的な制限
1. 生活習慣
日常生活が動きの大半を占めており、ほとんどの制限はここでかかってきます。イスに長時間座る、内股で座る、いつも同じ足に体重をかけて立っているなど偏った使い方、状態が続くことで動きに制限がかかってきます。

2. 骨格的に制限がある
骨格には個人差があり股関節の構造も個人、性別によって違います。女性は骨盤の形状の関係で股関節の外旋動作が男性に比べて制限がかかりやすいことがあります。逆に男性は女性に比べると内旋の動きが苦手な傾向にあります。また臼蓋形成不全や小さい頃に先天性股関節脱臼症などで動きに制限がある方も結構おられます。

1、2の結果によって動きに癖がついてしまい、苦手な動きを他の動きでカバーしてしまう。その状態が続くと先ほどあったように筋肉のバランスが崩れ、本来ある股関節のしなやかな動きができなくなっていきます。
どこが原因
身体は色々な部位が連動しあって動いております。股関節が痛いからといって股関節だけに着目しても問題の解決にはならないことがあります。動きの連動を阻害している元をたどっていくことが大事です。

当院では足趾、足首、ふくらはぎ、腰、肩甲骨など股関節と連動しているところに動きの制限がないか確認しアプローチをかけていきます。
日常生活で股関節に良いことをする
当院では治療に加えて自宅でできる調整運動をしてもらっております。なぜなら治療で良くした効果をより高めるために、ご自身でも身体と向き合ってもらうことが大事だと思っているからです。また日常生活において股関節に悪い習慣や、適切な習慣を見直していき、自身が持っている自己治癒力を高めていくとこが大事だと思っております。
股関節痛に鍼灸治療は効果的です

当院で行っている『整動鍼』はその名の通り動きを整えることを目的としてできた鍼灸技法です。動かないことによって出た痛みはしっかりと動きを出すことで取り除くことができます。
鍼というとあまり馴染みのない方が多いとは思います。どういうことをやっているのかわからないから選択肢に上がらないことも多くみられます。当院では他の治療を試みてもなかなか効果の出なかった患者さんが良くなっているのを目の当たりにしています。股関節でお困りの方に少しでも楽になっていただければと思いこのサイトを作りました。このページを見て少しでも当てはまることがありましたらお気軽にご相談ください。